10月10日、千葉県鴨川市において野生イノシシが豚熱に感染した事例が県内で初めて確認された。千葉県が10月9日に同地で発見・回収した野生イノシシの死体についてPCR検査を実施したところ陽性が確認され、その後の農研機構動物衛生研究部門による精密検査により豚熱野外株陽性と判定された。

農林水産省は、ウイルスが現場及び周辺地域にも存在する可能性があり、人や車両を介して病気が拡大するおそれがあるとして、対応に万全を期す方針を示した。

千葉県は既に豚熱経口ワクチンの散布推奨地域に指定されているが、今回の事例を踏まえ、経口ワクチン散布を追加で実施する。また、野生イノシシにおける感染状況の把握を進めるため、サーベイランス及び捕獲を強化する。

県内養豚農家に対しては、ワクチンの適時・適切な接種を指導するほか、飼養衛生管理の再点検や早期通報について改めて指導する。農林水産省は、豚熱は豚やイノシシの病気であり人に感染しないこと、また根拠のない噂に基づく混乱を避けることの重要性を強調している。