令和8年度全国優良経営体表彰の受賞者が決定した。表彰対象は経営改善部門(個人・法人)、技術革新部門、付加価値創造部門、地域創生部門、働き方改革部門、担い手づくり部門の6部門である。受賞者38経営体のうち、農林水産大臣賞が9経営体、経営局長賞が11経営体、全国担い手育成総合支援協議会会長賞が18経営体である。

経営改善部門では、契約栽培を重視した経営から先端技術の導入まで、多様な取り組みが評価された。大仁田繁利氏・貴美子氏の個人経営体は契約栽培率90%超で安定した販路を確保し、大型冷蔵庫や全自動移植機の導入により規模拡大と生産性向上を両立した。法人経営体では、農事組合法人グリーンティ土山が地域の茶園集積と大型てん茶工場の整備により抹茶需要に対応し、株式会社TAGOSAKUが従業員への権限委譲で労働生産性を高め、有限会社上室製茶が有機栽培への転換で海外需要を開拓した。

付加価値創造部門と地域創生部門の受賞者も、新たな販路開拓や地域資源の活用に取り組んでいる。株式会社関農園はふるさと納税と自社オンラインショップで高品質米を全量販売し、希少価値を創出する経営戦略を実践した。能登ワイン株式会社はブドウのオーナー制度で全国にファン層を獲得し、天候変動に強い安定経営を確立した。

担い手づくり部門では、新規就農者や若手農業者の育成に取り組む経営体が表彰された。株式会社OCファーム暖々の里は若手農業者組織の活動を通じて地域全体の人材育成に貢献し、農業大学校の研修生受け入れと農福連携により担い手の雇用・育成基盤を形成している。