台風第25号は9月19日に小笠原諸島に接近し、21日に伊豆諸島や関東甲信越地方に接近した。関東甲信越地方では21日の24時間降水量が観測史上1位や9月の1位を更新し、19日から21日までの総雨量は伊豆諸島で800mm、静岡県で500mm、千葉県で450mmを超える記録的な大雨となった。

9月22日に千葉県の印旛沼の堤防が決壊し、印旛沼北部調整池周辺では浸水が長期間にわたり広範囲に広がっている。25日7時時点で、千葉県、神奈川県、宮崎県などで土砂災害が発生し、死者や行方不明者などの被害が発生している。

国土交通省は台風第26号の接近を考慮し、1週間程度を目途に3つの緊急対策を実施する。第一に、排水ポンプを最大限稼働させて印旛沼の水位を低下させる。9月25日7時現在で約3.0mとなっている水位を、一両日中には平常時の2.3mまで低下させた上で、さらに引き続き水位低下を図る予定である。

第二に、破堤した印旛沼及び河川等の3地区4カ所の応急復旧を実施する。今後の雨で再度水位が上昇した場合でも決壊箇所から再び氾濫することがないよう、現地での施工方法について技術的支援を行い、早期の応急復旧を推進する。

第三に、印旛沼周辺の浸水箇所を排水する。現在、千葉県内で稼働している排水ポンプ車に加えて、今後30台まで増強する。千葉県、水資源機構、関東地方整備局の3者から成る「チーム印旛沼」を結成し、3者が相互に連携しながら、次の台風までに応急対策が完了することを目指す。