高市総理は国連総会の一般討論演説で、現在の国際秩序が大きく揺らいでいる状況を踏まえ、日本の多国間主義と国連への姿勢は揺るがないと表明した。本年が日本の国連加盟70周年の節目の年であることを述べ、国連への信頼を取り戻すべく責任を果たすとの決意を示した。

演説では、ホルムズ海峡の航行の自由が脅かされている中東情勢への対処、核兵器のない世界の実現、一方的な現状変更の試みは世界のどこでも認めないことなどを訴えた。また日本は国際司法裁判所や国際刑事裁判所など国際裁判所を一貫して支持し、判事を輩出していることを強調した。

総理は日本の多国間主義へのコミットメントについて、グローバルサウスとの連帯を通じた地球規模課題への取組をアピールした。気候変動対策と経済成長は両立できると訴え、防災大国を目指す立場から新たに国際防災協力担当大臣を任命したことも強調した。信頼できるAIの実現に向けてAIサミットを早期に日本で開催する意思を国際社会に表明した。

総理はトランプ大統領と日米同盟と地域情勢について率直に議論し、経済、安全保障、AI、半導体、重要鉱物といった経済安全保障における協力を一層強化することで一致した。グテーレス国連事務総長とは安全保障理事会改革の緊急性を改めて訴えた。エルドアン・トルコ大統領とはホルムズ海峡における自由で安全な航行の確保について、ゼレンスキー・ウクライナ大統領とはウクライナ支援と対露制裁の継続について意見交換した。

総理は年末に予定されるASEAN、APEC、G20の機会を活用して各国との連携を深め、国際社会の諸課題に一致して立ち向かう機運を高めていく考えを示した。