ガバメントAI 源内は、政府職員の日常業務にAIを組み込んで業務の質向上と効率化を目的とした生成AI利用環境である。デジタル庁は5月から全府省庁の約18万人の政府職員を対象に大規模実証を実施中で、10月頃には職員が自らの業務に応じてAIエージェントを構築・活用できる環境を導入する予定である。

説明会では、Ver 2.0で公開予定の複数の新機能が紹介された。エージェントチャットはチャット画面から自然言語で指示することで、AIがウェブ検索、資料生成、コード実行などを組み合わせて処理する。源内工房は個人専用サーバー上に整備されるコーディングAI環境で、複数のウェブサイトを参照するDeep Researchやプロトタイプ開発が可能である。

基盤モデル実行環境構築テンプレートは、国産クラウドである「さくらのクラウド」上に基盤モデルをデプロイし、源内から安全に接続するための環境構築資材として提供予定。行政実務用RAGは行政業務に特化したアプリ構築資材で、既に20以上のアプリが府省庁の業務で稼働している。

質疑応答では、ガバメントクラウドのネットワーク設計や自治体からの接続、OSSリポジトリの運用、基盤モデルのコスト管理など多くの質問が出された。デジタル庁からは民間企業や大学、研究機関なども自らのニーズに応じて自由に利用できることが伝えられた。

デジタル庁は令和9年2月頃を目途にガバメントAI 源内OSS Ver 2.0を公開予定である。技術的な詳細についてはデジタル庁Techブログで順次公開される予定となっている。